The Defining Decade by Meg Jay, PhD

The Defining Decade by Meg Jay, PhD

職無し、金無し、家無し、彼女無し(彼氏無し)のナイナイづくしの若者に、何故、10代、30代、ではなくて、20代が「決めの時」なのかを実例をあげながら説明している。そして、その時期を逃すなと。

筆者自身も、大学卒業直後は、この「今すぐに人生の方向を決めなくたっていいさ」グループのライフスタイルに近かった。が、一念発起して、大学院と博士課程で心理療法を収めた後、若者を対象に心理療法を施している。

本で紹介されている例からすると、療法というよりは大人の仲間入りを拒む若者のライフコーチグをしているように思える。もちろん、何故、先に進まないかを探るときには専門の心理学の知識が必要なのだろう。実は彼女がこの本で訴えかけたい若者は、社会のどん底にいる、ナイナイづくしの若者ではなくて、

  •  大学は卒業した。だが、一時的でしかない仕事をしていて、停滞している
  •  人生は長い。今のうちに(20代)悠々、快適人生を楽しんでおこう。企業戦士に取り込まれたり、結婚などは30歳になってからだと先送りをぼんやりと決めている
  •  職無しではないが、一時的、あるいは先の見えないサービス業にいる
  •  彼女、彼氏と言える様な安定したパートナーを持たずに、一時的な性関係だけを求めて次から次に相手を変えていく
  •  拘束されずに自由でいるつもりでも決してゆとりのある気分ではなく、現状に満足していない

この状態から抜け出すちょっとした、ヒントというか、きっかけになるかもしれない実際例を紹介している。

バーテンダーをしていた女性が、ロースクールに入るために、どういうステップを踏んだのか。離婚をした親の間を小さい頃から行き来していたために放せなくなったバックパックはどういう意味があるのか。そのわだかまりを解いた上で、先に進んでいく青年の例など、渦中にいる若者が読むと自分と重ねることができるのではないだろうか。