「動乱のインテリジェンス」佐藤優 手嶋龍一

「動乱のインテリジェンス」佐藤優 手嶋龍一、2012年

日本の周辺で起こっている外交問題

中国のインテリジェンス

鳩山元総理、及び鳩山家に関わるイランとの外交の問題

イラン、北朝鮮の核問題

アジアに於ける勢力地図

国際政治・外交に詳しい二人が談話形式で、2012年当時の出来事を解説している。

現在、泥沼化しているシリアの問題も既に、当時既にイラン、ロシア、イスラエル、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスがぬかるみに足を突っ込んでいることがわかる。ある国は、膝までぬかるみに浸かり、ある国は足をちょっと入れてみた程度なのかもしれないが、ここに北朝鮮が一枚加わっていたとは。

北朝鮮の核技術がシリアに輸出されていると言うのだが、国民が食うに困るほど貧乏なのに、核関連の技術を他国に輸出するほどの頭脳集団が存在していた(いる)ことが驚きだった。ロシアとイスラエルはアサド政権が倒れて空白ができると、アルカイダが入ってきて、それは困ると言う。ロシアにとっては、アルカイダの連中がチェチェンに影響を及ぼすのが嫌で、イスラエルは交渉の窓口を一本にしておきたいがためにアサドを支持していると説明する。それから3年が過ぎた今、アルカイダは「既に年寄り化した、時代にそぐわないテログループ」に成り下がり、混迷は増すばかり。

そうしたバックグラウンドや、中国に深く入りこんだと思われる英国の情報機関のエージェントだったと思われる人の死、MI6などは外交ゴシップとして聞くのも面白い。

どこの国も狡猾な外交官や政治家が凌ぎを削っており、良い「おともだち」として付き合いたいと願い、そのつもりで付き合うのはあまりにナイーブな話だということが分かる。