ASA 我が街かわら版 「ひらめが見たテキサス(5)」

テキサス版キラキラネーム

人は生まれた時にもらった名前のイメージのように成長するのでしょうか。我が家の末っ子は雷安(ライアン)と言いますが、江戸の怪力相撲取り、雷電為衛門に挑戦できるのでは、と思えるほど筋骨隆々。その漢字名のパワーに圧倒されたのか、アメリカ側のDNAは遠慮して、外見は体格の良い日本人です。

友達の息子さんの名前は丈修和。そうです、ジョシュワ君。和を修め、交友関係も広く、超難関大学を卒業して投資家の道を歩み始めました。これらは日米の両方に通じるように付けられた名前ですが、何とか読めますよね。

最近、想像力を働かせないと読めない子供の名前のリストを見ました。本当に黄熊(プウ)などという名前をわが子に付ける親がいるのでしょうか。いるかもしれませんね。こんな話もあります。

あるテキサスの有力者の家に女の子が生まれて、Ima (アイマ)と名付けられました。19世紀末の事です。その名前を選んだ父親は検察官や州知事にもなった人なのですが、オジイサンは、その名前に大反対だったそうです。理由は普通のオジイサン心、孫娘が学校で苛められる事を心配したのだと想像します。何故なら姓がHoggであるために、「氏名は?」と訊かれる度に、彼女は “Ima Hogg”(アイマ・ホッグ)” と答えることになるのです。 Hoggは豚(hog)と同じ発音ですから、” I’m a hog.(私は豚)” と聞こえてしまうのですね。どんな気持ちで彼女は大きくなったのでしょうか。

「もう、こんなの嫌、King家の誰かを探して結婚して、Ima King = “I’m a King”になろうっと。」とは感じなかったのでしょうか。彼女は、それはせず、慈善事業と芸術に身を捧げて、生涯、”Ima Hogg”で通しました。その名は今でも、彼女の名前を冠した音楽コンクールや慈善活動などに現われて光り続けています。風変わりな父親が選んだテキサス版キラキラネームだったのかもしれません。