ASA 我が街かわら版 「ひらめが見たテキサス(11)」

happy new year message
過ぎ行く時間と新鮮な驚き

今頃は年末の行事を終えて、ゆったりと新年の訪れを待っていらっしゃるところでしょうか。どのような一年を過ごされましたか?

「あっと言う間に過ぎてしまったなあ」と、仰る方が多いのではないでしょうか。

年取るほど過ぎ行く時間が早く感じられると言います。感覚的に、確かに私もそう思います。「5歳の子供が感じる1年は、50歳の人が感じる10年分に当たるらしいです」とも言われます。そう言われてもピンと来ませんが、過去の時間の感じ方について研究したフランス人がいて、その成果はジャネーの法則と呼ばれいると、最近知りました。彼が、理論を確立するために、5歳の子に、

「ちょっと座って。一年を振り返って、何を覚えている?一年は長かった、短かった?」と聞いたのでしょうかね。もっとも

「新鮮な驚きに満ちた毎日だった。怒られている時を除いて、まずまずの充実した時間を過ごした、だから僕にとって一年は結構長かったと思うよ。おじさんは、毎日マンネリ化した同じ事を繰り返しているから、一年が短かかったでしょう」

と答えたとは思えません。多分

「そんなの、わかんな〜い。もう行っていい?」

と子供は答えたと思うのですが、彼は5歳と50歳を例に挙げて、10倍違う時間の長短の感じ方を説明しています。

私の一年は羽田で始まりました。シンガポールからアメリカへの帰り道、乗り換えの6時間半をかわら版編集長の間山さんと羽田空港で過ごしました。あんみつを食べた後、別れ際に「テキサスの暮らしをかわら版に書きませんか?」と聞かれて「よし、800字の挑戦をするぞ」と自分に言い聞かせて、お引き受けしました。

毎月一回、題材を探しました。折々の風景の中で、子供が小さかった頃の驚きと喜び、また、苦しい体験なども思い出しながら過去を何度も訪れました。短くもあり、長くも感じた一年でした。これから迎える新年、皆様と共に5歳の子供が見る目を持って、新鮮な驚きを生活のコーナーに見つけて暮らしたいと思います。

A Happy New Year!