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Austin, Texas – 犬とヨガのためのファッション

住んでいるアパートにドッグパークができた。私は犬を飼っていないが、住人のほとんどが一匹や二匹の犬を飼っているのではないか。ざっと見回したところ20〜40代の人が多く、私はその中では(年齢的に)突出している。

犬がいるわけではないが、その、できたてのドッグパークに行って外から見ていたら、大小さまざなな犬のひもを外して遊ばせている女性はスパンデックスのタイツというか、レギンスを履いている人が圧倒的に多かった。夏になればショーツに変わるのかもしれない。なるほど、オースティンダウンタウンW 6thの小さなお店に行った時のことが思い出された。一軒家の二階にある店に連れていかれたのだが、名前は聞いたことのないOutdoor Voicesと言った。

まず、犬のお散歩が目に入った。

犬の散歩用

Outdoor Voices店内

スパンデックス製品と少数のラニングシューズだけでよくビジネスをしていけるものだと驚いたが、店員が3人もいた。犬の散歩の他に、ヨガにもぴったりと表示されていた。このブランドは一世を風靡したlululemonを脅かす位置にいるらしい。来店した人は結構まとめ買いをしている。

lululemonの初期の製品のように良い生地を使っていて、それにブランドとしても強いと買った人に説明された。アパレルが苦戦をしているそうだが、ビジネスが上手く行って良く売れれば、お客に飽きられるし、利益を出すやりくりをすれば品質を削る(生地を薄くしたりする)こともあるだろう。大変なことだ。アウトドア、インドア、体を鍛えて、それに合う服を着ることがファションとなっているのだろう。鍛えた体がファッションの一部のように。

「犬とヨガのため「と書いたが散歩に連れて行かれる犬たちは飼い主が何を着ようが穿こうが可愛がってくれれば一向に気にしない。

Austin, Texas – 現金を持ってBBQを食べに行く。Salt Lick BBQ

「現金?持たないわ。汚いし、支払いは殆どが電子マネー。友達と割り勘する時だってVenmoでやるの」

という人(多くの若者)はオースティン近郊の Driftwood にある Salt Lick BBQ (ソルトリックバーベキュー)に行く時にはポケットに20ドル札を1、2枚突っ込んで行く必要がある。

「えーっ、今時キャッシュ?!」と慌てるお客さんのために(私もその一人)店内にATMマシーンがあるので心配はないのだが、頑なにプラスチックを拒み札にこだわっている。

ソルトリックBBQレストラン店内

サテライトから撮された地上の写真を見て、もしテキサスが薄雲に覆われているようだったら、それはBBQの煙かもしれない。それくらいBBQのお店が多い。3時間並んで涙を流しながら有難く頂くダウンタウンのFlanklinには行ったことがないが、友達が朝6時前に起きて薪をテラテラ燃やして間接的な熱で焼くBBQには負けるのではないだろうか。汽車ぽっぽのようなスモーカーを使っていた。

 

QCのきちんとしている軽いカントリースタイルのチェーン店 Rudy’s はカリフォルニアに住む息子のお気に入り。でも、年末にドイツから来ていたお客さんにテキサス気分を味わってもらうのに Salt Lick はぴったりで、彼も大喜びをしていた。日本からのお客さんはメニューにハワイ生まれの日系人ひさ子さんとご主人の古い写真を見つけて喜ぶに違いない。長いファミリービジネスの歴史が読み取れる。

大食いが揃った我がグループ6人が満ち足りた気分で(アルコールなし)綺麗に食べ終えて約90ドル。BYOB (Bring Your Own Beer) ポリシーなので、飲みたい場合は自分で持って行けば良いと後で知った。

シンプルなレシートには “GRATUITY IS NOT INCLUDED” (心付け、つまりチップ)は入っていませんから(忘れずにお願いしますよ。念のために、パーセントごとに幾らになるか書き出しましたから)と2度ほど繰り返している。

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このブログを投稿して、しばらく後ひさ子さんは104歳という長い命を全うして旅立たれたそうです。我が家の皆が気に入ったコールスローやポテトサラダは彼女の味とのことでした(2018年1月23日記)。

 

 

Austin, Texas – 消えたカリフォルニア・ドリーム

招待されずに人のうちにご飯を食べに行くのはかなり珍しいことではないだろうか。昨夜はそういう人が現れた。

最も、その人は抜き打ちで我が家の食事時間に現れたわけではなく、

“If I am inviting myself to dinner…”と前置きして、自分で作っているチョコレートを味見してもらいたいから、私たちの都合の良い日を知らせて欲しいとメールをしてきた。日時を夫が知らせると、「開発中チョコレート」を持参して彼女はやってきた。

食事前にいきなりチョコレートを味見することはしないので、ワインを片手におつまみを食べ始めてお互いの家族の近況を軽く話した後、どこからかそうなったのか、彼女はいつもの口癖のような自分が受けたカリフォルニアの教育がどんなに素晴らしいか(夢のようなカリフォルニア話)を話し始めた。

頭の良い自分の子供がアイビーリーグなどの一流大学に進めなかったのは自分が受けた教育システムがテキサスにはないからだと信じて疑わない。彼女が夢見たアイビーリーグやスタンフォードではなく、州内のローカル大学に進んだ子供にしたって、本当に「頭が良ければ」最終的には何とかなるだろうと、私は思う。彼女は、自分が育った過去の良き日から抜け出すことができないのだろう。

続けて「コスモポリタンのカリフォルニアの文化云々」と言うので、私がいつものように、それに異議を唱える展開になった。

今回は特に11月にサンフランシスコ近郊に住む友人から「この辺りの人は、(全体的に裕福)小さなバブルの中で暮らしていて、同じような種類の人たちと、同じような話をして他の信条を持つような人と接点を持つことはないだろう」と聞いていた。第一、交通渋滞が酷くて外に出かけて行くのも億劫だろう。

日曜日の朝早くはそれほど渋滞していなかったBerkeley, CA.

「そうね、この前、(カリフォルニア、ベイエリア)で何十年ぶりかの高校の同窓会に行って、違う考えを持つようになったわ」

こういう事だった。

「『君は変わっていないね』と私に言う高校時代の皆の憧れトムが、すっかり塩垂れて見る影がないのには驚いた。美人だった〇〇さんも太っちゃって違う人みたい。そういう人ばっかり。一体、みんなどうしたの?今まで何をやってきたの?って思わず聞きそうになった。私もあそこから動かずに、あのまま暮らしていたら、今頃は、あんな風になっていたのかしら?」

その後、砂糖をカットしたチョコレートを試して、これを実際に売り出すにはどうしたら良いか、などを延々と話した。夫が

「明日、会社があるからもう寝なくちゃいけない」

と言うと、持ってきたものを袋に詰め込んで、元気に帰って行った。12時を過ぎていた。次には自分でデザインしたチョコレートの箱を持って現れるに違いない。同じモノでも違ったマーケットには違ったパッケージングで売り出せば良いというアイディアが出たから。過去の夢が同窓会で弾けて、この先、迷わずに進んで行くことだろう。

カリフォルニアの良いところは海が見えること。