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「気 健康生活の原理 – 活元運動のすすめ」野口晴哉 1976年

「気 健康生活の原理 – 活元運動のすすめ」野口晴哉、 1976年

文庫本サイズ、164ページの健康生活を送るために、独自の法、活元運動について解説している。

今でこそインターネットには「これをやれ」「〜をするな」「〜を食べろ、食べるな」の情報が氾濫しているが、彼は40年前に彼の主張を本で広めようとした。体には自然に備わった治癒力、健康に体を保とうとする能力が備わっているので、体の反応に耳を傾けて、熱や痛みが出たとしても矢鱈に短時間で元に戻そうとするなと言っている。

熱が出るのは体内に侵入したばい菌を殺す体のメカニズムが働いているのだから、注意してそれに従えと。また、体のパーツ毎に特化した治療(薬による)をすると、そのパーツは良くなっても、他のパーツが弱ったりもする。体は多くのパーツの集合体であって、全体として機能させる必要があるというものだ。

つまり、病気になるのは、体が弱いわけではなく、一つのプロセスなので、その反応を上手く通り抜けさせれば、更に元気になるとも。そして、そのように体が素直に反応できるように「邪気を吐き出す」やり方、パートナーを伴い互いに「心を空っぽ」にして、気を注ぎ合うというような所に来ると、これを信じてやるかどうか、心と頭に訊くことになる。

不安や気の病を薬で沈めたり、高めたりする受動的方法が一般的になっているが、自分の体を自分でコントロールするという能動的方法は体にずっと優しい筈だ。瞑想、ヨガなどの効用とも通じる伝統的な考え方で、「気」を与え合うというのは、更に一歩進んだ考え方かもしれない。