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フットボール映画 The Replacements (リプレイスメント)

映画 The Replacements (リプレイスメント)ー 勇気と自他への信頼

公開2000年、製作 Warner Bros. and others 、脚本 Vince Mckewin

公開当時も今も、この作品について情熱的に語る人を見ないが、フットボール映画の要素が詰まった明るい映画。

あらすじ

プロフットボール、NFLの選手がシーズンの重要な節目でストに入ったため、困ったワシントン・センチネルスのオーナーは引退した元コーチのマクギンティー(ジーン・ハックマン)を引っ張り出して穴を埋めつつ代理選手の入ったチームを見てもらう。どのようにやろうとも、口出しを一切しないという条件で彼はその役を引き受けた。

クォーターバックにはフットボール一流大学のオハイオ州立大学を率いてSugar Bowlで戦ったにもかかわらず大敗を喫して、それから立ち上がれず隠遁者のように暮しているファルコ(キアヌ・リーブス)をスカウトした。その他、オフェンスラインには元相撲取り、足は早いがボールをキャッチできないワイドレシーパー、ギャングに脅迫されているキッカーなど、お決まりの負け犬集団で耳の不自由なタイトエンドもいる。4試合のうち、3試合を勝てばプレイオフに進めるのだが、1試合目はファルコの勝てないジンクス、メンバーがお互いに信頼できないなどが災いして負けた。

2、3試合は普通ではない勝ち方で観客を沸かせ味方につけた。

最終戦は強豪のダラス。誰もが興奮気味に試合に臨むつもりでいたところ、クォーターバックの正選手がストをやめて戻ってきたため、ファルコの出番は無くなった。誰もがそれには落胆したが仕方がない。プリマドンナのようなクォーターバックは他のメンバーとうまく繋がらずに前半を0で終えたが、後半をどのように戦いぬくのか。

But you got hurt a lot. And worst of all, you never could win the big game.

 ファルコはプレイを恐れている。また、負けるのではないかと自分を信頼していない。殊に、試合が弱い方に傾くと、流砂に飲み込まれたように怖気付く自分を知っている。コーチは過去の負けの経験を振り払って、ファルコが自分のスキルとチームメンバーを信頼して勝てるように言葉を尽くして説得する。

スクリーンの中の負け犬を現実の自分と照らし合わせ、その登場人物が勝ち上がって行くのを我が事のように観るのがスポーツ映画の真髄だ。代理選手たちが、今後、 二度とNFLでプレイできなくとも、この戦いに勝利できたことを一生誇りに生きていけるだろうと内心泣いてる男たちがいるのではないだろうか。